奨学金いくら借りましたか?
私は第1種奨学金と第2種奨学金で合わせて550万円を借りました。
大学卒業当時にこの550万円を返済するにあたって心に決めたことと、実際どのように10年で返済しているかを記載していこうと思います。
奨学金を借りている方は多いと思うので、少しでも計画的な返済へのモチベーションに繋がればと思います。
私が借りた奨学金の種類
私が借りた日本学生支援機構の貸与型奨学金には2種類あります。
・第1種奨学金:無利子
・第2種奨学金:有利子(利率に関しては利率固定方式と利率見直し方式のどちらかを選択します)
第1種奨学金の上限額では足りなかったため併せて第2種奨学金も借りることになりました。
ちなみに奨学金自体、誰でも借りれる訳じゃないはりぃ。
厳しく経済状況や学業成績をチェックされるはりぃ。
奨学金の申請当時、私はまだ高校生だったので詳細は覚えて無いけど母親が学校の先生と必死にやりとりしてくれてたのはすごく記憶にある。
実際の毎月の返済額
第1種と第2種で借りた総額が異なり第1種に関しては金利もあるので、実際のものとは少々異なりますが、私の毎月の返済額は約30,000円でした。
これを回数で表すと、約183回払いという結果になります。
総額5,500,000円÷毎月返済額30,000円=183.33333回払い
更にこれを年数で表すと、15年となりますね。
183回払い÷12ヶ月=15.25年
はりぃは15年も生きられない・・・
全額返済する時には40歳近いね〜
・・・。
総額550万円は多いのか
2019年に労働者福祉中央協議会が発表したデータによると借入総額の平均は324.3万円、借入総額500万円以上が12.4%を占めています。
さらに、奨学金の毎月の返済額の平均は16,880円、
そして、返済期間の平均は14.7年という結果になりました。中には20年超の方もいます。
以上から私は毎月の返済金額が30,000円と平均の約2倍の金額を返さないといけないということが分かります。
早く返済しようと思った理由
ずっとたらたらと返済していると40歳になってしまいます。
もし子供ができていたらその子の教育資金も貯める必要が出てきますし、マイホームの返済もあるかもしれません。
つまり自分の人生(結婚、出産、育休、時短勤務、子供の大学進学)を考えた時に、これから先30代〜50代が人生で一番お金が必要になってくるのではないかということでした。
その時に自分の20代の時の奨学金、いわば借金みたいなものを持っていたくなかったのです。
そして一番は将来の資金計画をする時に奨学金の返済についても考えないといけないという状況に飽き飽きしていました。
若い内にいっぱい働いて早く返済して、
30代は気持ち軽やかに子育てしたい!
奨学金を早く返すために取った行動
家賃補助制度がある会社に就職
就職して一人暮らしをする際に一番の出費となるのが家賃です。
実家から通うのが一番の得策ですが、地元に帰ることはしなかったので家賃補助が出る企業を絶対条件に就職活動しました。
実際に決まった会社は家賃補助とは少し違い社宅制度があるところでした。その内容というのが一定の年齢に達するまでは会社が借り上げているアパートに月1万円で住むことができるというものでした。
福利厚生で家賃補助制度がある会社に就職し、家賃を浮かす。
返済を上回る金額を貯金
会社の財形貯蓄制度を利用して通常月は30,000円、ボーナス月(年2回)は追加で100,000円、年間で合計560,000円を自動で貯まるように仕組み化しました。
30,000円×12ヶ月+100,000円×2回=年560,000円
最初に仕組み化さえすれば後は放っておくだけ、4年経てば2,240,000円が貯まっています。
560,000円×4年=2,240,000円
先取り貯蓄の仕組み化で自動に貯める。このお金には手を出さない!
自動車は購入しない
田舎に住む私にとって自動車はほぼ必須な環境ではありますが、ガソリン代、車検代、任意保険代、メンテナンス代、駐車場代と維持費が結構掛かるので奨学金の返済が始まってから約5年間は所有しなかったです。バスや自転車を使っていました。
そうしている内に、親戚が車を買い替えるということで軽自動車をお下がりで頂くことが出来ました。ラッキーでした。
自動車はなるべく購入しない!必要な時だけレンタルするか最悪中古の軽自動車を購入する。
なるべく高額なものは一括で購入する
なるべく高額な買い物はしないようにしていましたが、貯金ばかりしていても人生勿体無いです。財形貯蓄には手を出さず、残りのお金で支払いができるものは購入していました。例えば、海外旅行やどうしても欲しかったMacBookなどです。
MacBookは大事に今も使ってる。
もう8年選手・・・
分割払いを複数持たない!分割払いする時は金利ゼロキャンペーンの時を狙う。
一定の額が貯金できたら繰上返済
最初の約4年はある程度貯金するためにも無理な繰上返済はせずに毎月3万円をコツコツと返済していました。
4年ほど経つと財形貯蓄が200万円を超えたのでそれを機に一定の金額は残して初めて財形を下ろしました。そこから30万〜50万円単位で気が向いた時に繰上返済していきました。大体ボーナスの支給時に繰上返済することが多かったです。
ある程度の貯金を残した余裕資金内で繰上返済する。決して無理しない!
返済残高が減っていくのが嬉しい!
強い意志を持つ
奨学金を返済できないという暗いニュースを見るたびに思うのですが、絶対に返してみせるという強い意志が必要だと私は思います。周りはそれなりに良い自動車に乗っていても私は古い軽自動車でグッと我慢してきました。
むしろ私は奨学金の返済があるからこそ、人よりもっと働こう、残業も前向きにやろうと努力を継続することが出来ました。
でもたまに奨学金さえなければな…と思ってしまうこともあります。
だって、人間だもの。
現時点(2023年3月2日)の残高
奨学金の返済が始まってから今年10月で丸10年経とうとしていて現時点の残高が29万円です。
ここ2〜3年は結婚・出産と盛りだくさんだったため出費がかさみ、繰上返済もなかなかできていませんでしたがなんとかここまで辿りつくことが出来ました。
これからは貯めることだけに集中できそうです。
他にも返済方法は様々
これはあくまで私の返済方法で、これが最良ではありません。
負債を早く無くしたいという強い思いからこのような返済方法を取りましたが、逆に決められた額をコツコツ40歳まで返して、余裕資金を元手に投資に回すという方法もあるわけです。
投資は原本割れのリスクがあるから注意するはりぃ。
最近では企業が勤続年数に応じて返済を負担してくれたりもするようですので、就職時点でそういう会社を狙う手もあります。
産前休業・産後休業および育児休業における返済期限猶予について(一般猶予)
一般猶予とは、現在返還が困難であるため、一定期間返還を待ってほしい場合に願い出る制度のことを言います。
産前休業・産後休業および育児休業により、無収入・低収入の方は返済期限猶予制度を使用し、その期間においては返済しなくて済むようにできます。
制度を上手く利用して、妊娠・出産・育児中の資金繰りに悩まなくていいようにしましょう!
まとめ
方法は様々で、早く返せば良いってものでもありません。
要は決められた額を滞りなく返済すれば良いのです。
奨学金を返済している方々、残りの返済も共に前向きに頑張りましょう!
奨学金借りてる人、みな友達。
コメント